(一財)大阪府視覚障害者福祉協会は府内に居住する視覚障害者が組織し、視覚障害者の社会参加の促進と その人権確立を目的に活動しています。
さて、視覚障害者が社会生活をしていく上で最もバリアとなっているものに、移動の自由が制限されていることがあります。それを軽減する有効な方法は、ガイドヘルパー制度の活用です。本会では、このガイドヘルパーの養成を、不自由している者自らによって行うことが最適であるという考えのもとに、平成19年8月30日「大阪府移動支援従事者養成研修事業所」の指定を受け、研修会を年間通じて実施してきました。
法律改正により平成23年10月1日から移動支援事業は、障害者自立支援法(現 障害者総合支援法)に基づき「同行援護」として実施されています。それに伴い、同行援護の従業者も法令に定める資格を有することが必要になり、養成研修も同行援護従業者養成研修と新しい研修制度となりました。
本会では、これまでの実績を踏まえて、大阪府の指定を受け、「同行援護従業者養成研修」を、「一般課程」とその修了生を対象とし、事業所で指導的役割を担う高度のレベルの従業者を養成する「応用課程」の両課程を実施します。
現在、受講者を募集しています。その実施要綱、カリキュラム、受講申込書は下記のホームページからダウンロードしていただけます。ぜひ受講くださいますようお願いいたします。
本会が実施する「視覚障害者ガイドヘルパー養成研修会」(同行援護従業者養成研修会)の利点
@本会の役員は視覚に障害があり、同行援護事業の実施状況にも精通しています。
A本会には、日常、移動支援事業を利用している会員が多く存在しています。したがって、それらが有するニーズを、ガイドヘルパー養成研修会(以下「研修会」という)に、的確に反映させることができます。
B研修会、とりわけ「演習」には、種々のガイドヘルパーに接している利用者と経験豊かなガイドヘルパーを参加させ、受講者が業務を開始した際、不安感や戸惑いを持たないよう、適切に指導します。
C本会は視覚障害者を対象に「生活訓練指導事業」などを実施しています。この事業には視覚障害者の不自由さや心理を十分理解し、必要な知識と優秀な技術を習得している職員が従事しています。この研修会には、これらの職員も講師を務めます。
D本会には、研修会を実施するのにふさわしい施設と設備が整っています。また、視覚障害者理解を啓発するのに必要な教材・教具が豊富に整備されています。
E研修会の会場は、府内いずれの地域から受講する際も、交通の利便性に優れています。
F受講者に時間を有効に使用していただくため、研修期間を短く設定すると共に、実施日数も一般課程3日、応用課程2日としました。
Gどなたにも気軽に受講していただくために、受講料を低価格に設定しました。
☆一般課程 27,000円(消費税、資料代を含む)
一般課程(第1回)
令和6年 12月6日(金)・11日(水)・13日(金)
実施要綱(word)
カリキュラム(word)
受講申込書(word)
移動支援サービスの利用者へのお願い
本会では、視覚障害役員が先頭に立って、視覚障害の特性を十分理解し、確かなサポート技術を習得したガイドヘルパーを毎年多数養成しています。
この人たちは、府内各地で移動支援サービスに従事し、利用者に大変喜ばれています。
会員の皆様をはじめ視覚に障害のある方で移動支援サービスを利用されている方にお願いします。
本会が養成したガイドヘルパーが従事している事業所を利用してくださいませんか。皆様が利用してくださることによって、ガイドヘルパーも一層誇りと生きがいを持って活動してくださることと信じます。くれぐれもよろしくお願いいたします。
また、皆様が利用しておられる事業所に、本会が養成したガイドヘルパーを受け容れてくださるよう、お願いしてくださいませんか。優秀なガイドヘルパーが増加することにより、かならずやその事業所も繁栄することと存じます。
視覚障害者の安全で安心な移動支援サービスを充実させるために、ご協力、よろしくお願いいたします。