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つみぐさ 平成31年3月号

目次

 1.漢字の義17 しんにょう
 2.暮らしミニ情報
 3.プラットホームの話 その2
 4.健康道場 38
 5.私の小さな旅6 雨編 秋吉台(山口県)から津和野(島根県)の雨
 6. 編集後記

1.漢字の義17 しんにょう
                     わこさん

1 しんにょうに十
  読みは、つじ       
  意味は、道路の四方に通ずる所、十字街
 熟語は、辻車(ツジグルマ)路傍に客待せる人力車、辻商(ツジアキナイ)路傍にてするあきない

2 しんにょうに一     
 読みは、すべる
 意味は、一直線に滑り行くこと、退出す、失踪す、踏み外す

3 しんにょうに入る
 読みは、こむ
   意味は、物をつめこみ入るること
   熟語は、込合(コミアイ)こみあうこと、込上(コミアゲ)上方へ衝きあぐこと
       込入(コミイル)乱入、入りまじる、混雑する、事件がこまごましくなる

4 しんにょうに干す
   読みは、ウ、まがる
   意味は、くねる、かがむ、かげまる、避け行きて遠回りすること
   熟語は、迂人(ウジン)物事につながらぬ人、まぬけ、
       迂才(ウサイ)役にたたぬ人
       迂心(ウシン)まがれる心、ねじりたる心
       
5 しんにょうに一斤のきん
   読みは、キン、コン、ゴン、コノゴロ、チカ、ちかづく、ちかし
   意味は、ちかづくこと
   熟語は、近日(キンジツ)多くの日数を経ぬ日、遠からぬ日 
       近午(キンゴ) ひるまえ
       近浅(キンセン)近くしてあさし

これらの漢字は講談社の大字典より引用しました。

                    


 

2.暮らしミニ情報
                     大滝 龍
 

病院で館内BGM♪ 専門家が作曲、心を癒やす 

 医療機関で音楽を流し、患者らの気持ちを和らげる取り組みに注目が集まっている。環境音楽の専門家に館内BGMの作曲を依頼したり、検査室で音楽や映像を流したり。患者をリラックスさせるだけでなく、医師や看護師らの緊張を緩和するのにも役立つという。患者向けの院内コンサートは多くの病院で行われており、音楽がもたらす効果への期待は高い。
 堺市にある耳原総合病院。外来の待合室は多くの人が行き交い騒々しいが、耳を凝らすと、ゆっくりとして落ち着いたピアノの音色が聞こえる。診察を待っていた同市の竹内智絵さん(34)は「音楽が聞こえてくると気持ちが落ち着くのでほっとする」とほほ笑む。
 この音楽は医療機関で流すことを目的に作られた。曲名は「きずな」や「きぼう」などで、1曲5分程度。全22曲あり、午前8時から午後8時まで繰り返し流す。

■集中治療室でも
 同病院は2015年4月に建て替えた際、内装に絵を描いたり絵画を飾ったりする「ホスピタルアート」を採り入れた。患者や職員らがより快適に過ごせるようにと模索する中、「視覚だけでなく聴覚も」と同病院のアートディレクター、室野愛子さん(38)らが提案。それまではモーツァルトやバッハなどのクラシック曲を中心に有線放送で音楽を流していたが、17年10月から本格的に切り替えることにしたという。
 曲は待合室だけでなく、一般の患者が立ち入らない事務室や集中治療室などを含めた全館で流している。岩崎桂子医師は「患者や家族に命に関わる説明をする際、お互いの緊張を少しでも緩和できる効果がある」と話す。
 同病院が作曲を依頼したのは、音楽家で京都精華大教授の小松正史さん(46)だ。小松さんは音響心理学を専門に研究。公共空間で流す環境音楽の制作に携わり、これまで京都タワー(京都市)の館内や京都丹後鉄道の車内のBGMなどを手掛けてきた。
 小松さんは「医療空間に合わせた作曲は難しかった」と振り返る。病院内には患者だけでなく家族や医師、職員など様々な心理状態の人が集まるため、音楽を不快に感じる人がいる可能性があるという。「音の抑揚が強くならないようにする一方で、ありきたりな曲調にしないように気をつける必要があった」と話す。

 同病院の患者や医師、職員ら約400人に、日々の過ごし方や音楽についての考えなどについてアンケート調査を実施。院内の雑音の種類や響き方なども調べ、約1年を費やして曲を完成させた。小松さんは「音は無意識のうちに耳に入ってくるもの。邪魔にならず、かつ雑音が低減されるような、穏やかな音楽を目指した。医療に関わる全ての人に届けたい」と意気込む。
 千葉大病院(千葉市)は16年1月から、磁気共鳴画像装置(MRI)の検査室で患者が選んだ音楽や映像を流す取り組みを始めた。「草原」や「海」などがテーマ。検査に不安を感じる患者も少なくないため、音や映像でリラックスしてもらおうという試みだ。
 MRI検査は患者があおむけになってトンネル状の狭い装置に入る。20分ほどかかり、圧迫感や機械音によって不安を感じやすい。緊張して検査中に体を無意識に動かしてしまい、検査データに影響することもあるという。システムの導入で再検査の回数が減ったといい、同病院放射線部の桝田喜正副部長は「患者にかかる負担を軽減できている」と話す。

■演奏会で気分転換
 国立病院機構大阪医療センターでは定期的に演奏会が開かれる(2017年12月、大阪市)
 患者を元気づけようと病院内で音楽コンサートを行う取り組みは広く行われている。国立病院機構大阪医療センター(大阪市)は1997年から音楽家を招いた演奏会を定期的に開催、これまでに60回ほど開いてきた。
 17年12月に開いた演奏会には患者ら約100人が集まり、バイオリンやフルートの音色に耳を傾けた。入院中の女性(81)は「外に出るのが難しいので楽しみにしていた。気分転換できてよかった」と笑顔を見せた。
 同センターの担当者は「楽器の生演奏で心を和ませてほしい」と話す。患者からの人気が高いイベントといい、今後も続けていく方針だという。

■広がる音楽療法 認知症に効果も
 音楽を心身の健康維持や傷害の回復に役立てる音楽療法は全国の医療機関などで普及しつつある。幅広い症状や年齢層を対象とし、免疫機能が向上したり認知症の進行を抑えたりする効果が認められるという。
 米国で第2次世界大戦中、負傷した軍人を音楽家が支援する活動から始まったとされ、1950年に全米音楽療法協会が発足。その後は欧米を中心に発展してきた。
 日本でも2001年4月、音楽関係者や医療従事者らからなる日本音楽療法学会(東京・港区)が設立された。専門の講習を受けるなどした同学会認定の「音楽療法士」は16年4月時点で約3千人に上り、病院や介護福祉施設を中心に全国で活躍している。
 音楽療法を巡っては、定義などが曖昧だとする見方もある。四国大学短期大学部の大寺雅子准教授(臨床心理学)は「実践方法や効果の測定は研究者によって様々。研究を積み重ねていくことが必要」と指摘したうえで、「患者からの信頼や質を担保していくことが課題だ」と話している。
                      [日本経済新聞朝刊2018年1月8日付]
                            

3.プラットホームの話 その2
                     かず

 今回から6月号以来中断していたプラットホームの話の続きを書いていくこととしよう。

 一番効果の高い安全対策はホームドアの設置だが!
 プラットホームからの転落と列車との接触を防ぎ事故を大幅に防ぐには、乗降の時以外に乗客と列車との接触が起きないようにすることである。
その方法は
1 ホーム端にホームドアを設置する方法。
2 飛行機の搭乗のように、ホームに乗客を待たせずに、係員により待合室から列車に速やかに誘導する方法。
などが考えられるが、「2」は、まず不可能である。やはり今の日本の鉄道の利用状況を考えると、ホームドアを設置することが最も有効な対策と言って良いだろう。
 しかし、ご存じのようにホームドアの設置はあまり進んでいない。その理由の一つは、莫大な費用がかかることと、設置までにかなりの時間と人手がかかることである。そのため、1年でホームドアを設置できる駅数には限界があるため、どうしても、乗降客が多い駅やホームドアが設置しやすい条件をクリアした駅などが優先となってしまう。
 我々の願いとしては、できるだけ早くすべての駅に設置して欲しいが、正直なところ何年かかるか予想も付かない。鉄道会社側もホームドアがきわめて有効な安全対策であることは十分に理解してはいるが、短期間で設置できる駅数には限界があるため、それ以外のことで大幅な費用をかけずにできる安全対策がいろいろ施行され始めている。どれほどの効果が出ているかについては、現在検証中である。

 ホームドア以外の安全対策のいろいろ
 では最近取り組み始めた対策について記してみよう。
 1 白線の廃止と点字ブロックの整備
  以前はホームの端「一番線路に近いところ」から80cmくらいのところに細い白い白線、その少し内側に黄色の警告用の点字ブロックが敷設されていたのが一般的であった。しかも黄色と言っても周囲の景観に配慮しなければならないと言うことで、やや目立ちにくい色を使用している場所も多かった。最近では、白線を無くし、可能な限りホーム端から100cm以上離れたところに周囲からでも目立つ鮮やかな黄色の警告ブロックに敷き直されてきている。
 また警告ブロックの内側「線路から遠い方」には、誘導ブロックに使う細い直線が1本敷かれている「内方線付き警告ブロック」を敷設するのが一般的となっている。この内方線があることで、全盲の方が足の裏や白杖の感覚でブロックのどちら側がホーム端に近いのかを判断することができる。また鮮やかな黄色は、弱視の方にブロックの位置を解りやすくするだけで無く、晴眼者の方に対しても、ここから先は危険地帯であると言うことを明確に知らせるものでもある。駅の放送も、「危険ですから白線の内側までお下がりください。」から「危険ですから黄色い点字ブロックの内側までお下がりください。」に変更されている。
 2 細い白線の代わりにさらに目立つ色を使用
 警告ブロックとホーム端との間約100cmくらいの幅の部分にもいろいろ工夫が目立つようになってきた。その部分を紅白や赤などの目立つ色で塗装する方法。やや太めの赤い線を断続的に敷設する方法。断続的に赤い線を敷設した上で、列車が接近すると赤や黄色のライトが点滅する方法など。これらはこの場所が危険地帯であると言うことを警告しているとともに、列車接近時にライトが点滅するのは、列車接近の危険を警告している。
 3 警告ブロックとホーム端の間に滑り止めなどを設置
 あまり気がついていない方も多いかもしれないが、駅によっては、ホームの端がざらざらしていたり、足に少し引っかかるような感触があったりすることがある。これは、滑り止めを設置しているのだろうと思われる。この滑り止めが転落防止にどれほどの効果があるのかはむずかしいところではあるが、屋根の無い駅では、雨の日の乗降の際にホーム上に転倒してしまうリスクを少しでも少なくする手助けにはなっていると思われる。
 4 非常停止ボタンの増設と転落検知マットの増設
 最近屋根を支える柱などに黄色のボタンが設置されているのを良く見かけるようになった。これが非常停止ボタンである。これを押すと、駅近くの列車信号が赤になり、ホーム手前で列車が停止する仕組みとなっている。以前からあったが、むやみに押されるとダイヤが乱れて、運行に支障を来す可能性があると言うことで、積極的にはPRされてなかった。
 今では、駅の放送やCMなどでも盛んに「ホームから転落した人を見かけたらすぐに非常停止ボタンを押してください。」とPRしているほか、すぐに押すことができるように多数設置されている。また転落してしまったときにマット上のセンサーに体が触れることにより、列車を停止させる転落検知マットも増設されてきている。
 なお、列車がホームに進入し始めてからボタンを押してもすぐに停止させることはできないため、100パーセント列車との接触を防げるものではない。
 5 ベンチの座る位置の変更
 普通ホームのベンチは、体の正面は線路側「そのまま前に進むと列車に乗ることができる方向」に座るように設置されているのが一般的である。
 しかし、最近特にJRや大阪メトロなどでは、座る位置を、90度向きを変えて、そのまま立って進むと、列車に近づくのでなくホーム上を進むように座る位置を変更したベンチが増えつつある。この場合、列車に乗るには必ず向きを列車方向に変えるという動作をする必要がある。この動作をすることがホームからの転落を防ぐ効果があるのではないかという結果が出ているようである。
 これについては、JR西日本が、ホーム上の防犯カメラなどで特に酒に酔った人の動きを観察した結果、従来のベンチに座っている人が列車に乗るために立って歩き始めた際、酒に酔っている場合は、ホーム端までの距離感覚やホームと線路との高さの感覚の認識能
力が低下していることが時々あるようで、スピードを緩めることなく線路上に転落したり、入ってくる列車と接触したり、停車している列車に体当たりするなどの事故が起きていたことがあったようである。向きを変えるという動作を一つ追加することにより、そのまま立って前に突進してもホーム端とは違う場所に進むため、転落防止効果があるとのことのようである。
 6 警告音や放送の強化
 約20年くらい前、阪急電鉄がヨーロッパのような静かな駅と車内を実現したいと言うことで、駅の案内放送や、車内の放送を少なくすると言う方針を打ち出して実行し始めた
ことがあった。しかし、視覚障害者からの懸念の声や、日本と海外では鉄道の利用実態も全く違うことなどから、すぐに撤回された。
 今では、ホームからの転落防止や駆け込み乗車の防止、歩きスマホや大きなキャスター付きバッグと人との接触の防止などを警告するため、駅や車内での放送による警告はかなり増えているように思われる。
 最近特徴的なのは、駆け込み乗車があったときには、車掌が「今駆け込み乗車がありました。駆け込み乗車はたいへん危険です。」とその都度注意することが増えたこと。「ホームの端を歩くのは危険です」と言う放送が増えたこと。また危険行為を見つけた場合には、駅員が放送や直接その人に対して積極的に注意するようになったこと。「黄色の点字ブロックは視覚障害者が歩くための道しるべです。そこに荷物を置いたり立ち止まったりしないようにしてください。またブロックから前に出ることは危険です。」ホーム転落とは直接関係は無いが、「エスカレーターは歩かずに立ち止まって利用してください。」と言う放送が始まったことなどである。
 また列車接近の警告音についても、より危険を感じるようなものに変更するケースが増えているほか、警告音を流す時間が長くなってきていて会社によっては、停車してドアが開くまで流し続けている場合もあるなどいろいろ工夫されている。
 7 防犯カメラやAIロボットによる監視や見守りの強化など
 最近ではホームにも多数の防犯カメラが設置されており、係員が遠隔操作で監視できるシステムも使われている。ホーム上での不審な動き、「ホーム端で立っている。むやみにあちこち移動している。人同士が争っている。」などを見かけた場合は、係員が直接または放送などにより、注意することも行っている。カメラに最新の人や物の認識機能を装備し、ホーム上で白杖や盲導犬を使用している視覚障害者・高齢者用の杖を使用している人・ベビーカーや車椅子を使用している人・小さな子供連れの人などを自動認識して、係員に知らせる機能の実験なども行っている。
 またホーム上を無人で巡回して監視し、状況に応じて係員に情報を提供するAIロボットも開発中である。これからは、ホームでも必ず監視されていることを心得ておいた方が良いだろう。
 8 障がい者へのサポートの強化と乗客によるサポートや声かけのお願い
 最近駅員さんに「どちらまで乗車されますか。お手伝いの必要はありますか。」また乗客からも「大丈夫ですか。どこに行きますか。」などと声をかけられることが増えたと感じている方も多いと思う。
 以前から視覚障害者や車椅子利用者に対してのサポートは行われていたが、基本的には障がい者自ら申し出る必要があった。
 最近は、方針が変わり、駅員が視覚障害者などを見かけた際には積極的に声をかけて、サポートが必要かの有無を確認するようになってきている。我々にとってはたいへん心強いサービスである。「慣れている駅の利用なので、サポートは必要ではありません。」と申し出た際でも、乗車と下車については可能な限り見守りを行いたいので、下車駅と乗車する位置を教えて欲しいと言われたこともあった。
 サポートを依頼するかしないかはあくまでも本人の自由なので、必ずこうしなければならないと言う決まりはないが、鉄道会社でも転落事故を防ぐためいろいろ配慮していただいていることに対して我々も感謝の意を表さなければならないだろう。サポートは必要ないと申し出た場合でも、「下車駅を教えて欲しい」などの質問をされた場合には可能な限り協力したいものである。ホームで休憩や待ち合わせなどでしばらく列車に乗らないときなどに駅員さんから質問された場合には、状況を説明した方が良いだろう。
 また、一般の乗客に対しても、「視覚障害者や困っている人を見かけたら積極的に一言声をかけてください。」と盛んにPRしている。今後は乗客や歩いている人からの声をかけていただける機会は増えていくと思われる。うまく対応したいものである。
 以上が最近実施されているホームドア設置以外の安全対策のいろいろである。他にも実施されているものもあるかもしれない。
 ただ残念なのは、「1」以外の対策はやはりある程度乗降客の多い駅が対象となっていることである。特に各駅停車しか停車しない駅では、安全対策は昔のままの状態で放置されているし、係員も一人しかいない駅が大半である。それどころか、大阪府内でも無人駅が増えている。乗降客が少ない駅の安全対策についてどの組織が主体となって必要な費用と人手を出して進めていくのか大きな課題である。

                        

4.健康道場 38
                   わこさん

秋の奈良県の馬見丘陵公園へ行く
 春の桜とチューリップ、ハナミズキを満喫した「馬見丘陵公園」に秋の花を求めて再び行きました。 
 近鉄五位堂駅を下車して丘陵公園行きのバスに乗るのも良し 歩くなら五位堂駅を出て左側のスロープを降りて、右側の銀行3軒を越えた右側のスロープを上って行くと上にグランド前に信号があり、それを渡ると遊歩道に入ります。この道は「葛城の道」と言い、人と自転車のみ通れる住宅地内の広い道で車は完全に遮断されて気持ちよく安心して歩けます。途中のスーパーでお弁当を買って道なりに行くと右側に横峯近隣公園があり、この公園を横切って住宅街のバス道に出て、歩道を右側に歩くと、右側に「河合町、広陵町立給食センター」と左側に「広陵町立図書館」があります。この図書館の角を左へ曲がれば竹取公園の入り口です。もし横峯公園を通り過ごしたらそのまま遊歩道を出て角の黄色の介護施設前の歩道を右側へ歩くと自然と右側に「竹取公園」左側に「馬見丘陵公園」の入り口にたどり着くことができますのでご安心を!今日は少し早いお昼でしたが先に竹取公園でお弁当を広げて食べました。
 お腹をふくらませおめあての馬見丘陵公園へ! 中央口公園館前の桃色、白色のかわいいミニコスモス群が見て!見て!と私達を呼んでいます。ワクワクしながら色々なお花畑を眺めながらトンネルを抜けると、そこは見事なダリア園!花の大きさが30p以上の豪華な色とりどりの巨大輪から、愛らしい小輪まで約120品種1000株のダリアが9月下旬から11月上旬まで色鮮やかに咲き誇っているそうです。本当にこれがダリアか?と見間違う位、今まで見たことのない新種の花が所狭しと咲いて圧倒されました。見事なきれいな花を凝視するとボールのように見え、手のひらにそっと花をのせるとふんわりお手玉の感触でした。色は黄色 赤色 白色 ピンク 他 色の混ざった花があり、それはそれは綺麗!このダリアでつくられたハート型のフォトフレームで記念撮影を!と若い人達が楽しんでいました。ダリア園から花見茶屋を経て集いの丘へ、色々な花を見ながら歩いていると萩や、なんと桜が咲いていました。びっくりしましたよ!台風で葉が全部散ってしまい、その後いい日照りに恵まれて花が咲いたようです。ダリア園に引き続き、ここでも桜をバックに記念撮影をパチリ!集いの丘の大型テントではミニコンサートも催され、心もウキウキ、ここからUターンして上池と下池の間の道からカリヨンの丘へ、桃色、白色のミニコスモスが段々に配色良く植えられて、ここも見事!見事!パチリ!パチリ!の連続です。そして色々なお花に癒されながら元来た出口へ戻り、また五位堂駅まで歩きました。
 この馬見丘陵公園は我が国でも有数の古墳が集中している地域にあり、園内に頂上まで昇れる、ナガレ山古墳や巣山古墳 乙女山古墳等の古墳が沢山あります。また大型遊具や
砂場もあり家族連れで賑わっていましたよ。四季折々の花々が手入れ良く管理され、いつ行っても楽しめそうな広大な公園です。でも入園料・駐車場料金はなんと無料!無料でも花も遊歩道もトイレもいつもきれいに管理されているので、すご〜くおすすめの公園です。春のチューリップフェアにはぜひお出かけくださいね。ちなみに五位堂駅から馬見丘陵公園まで約4.5kmの距離ですので、少し自信のある方は歩きにもチャレンジして下さい。
 そうそう近鉄田原本線の池部駅で下車すれば、すぐ前に緑道北口があり北エリアに直結した遊歩道があります。
 皆様も、さあでかけましょう。


5.私の小さな旅6 雨編 
                   今 茨木童子

 秋吉台(山口県)から津和野(島根県)の雨

五月の大型連休、あいにくの天気予報は曇りのち雨だった。その通り朝は曇っていた。
 山陽新幹線で小郡駅(現新山口)に着いた時には小雨、路線バスで秋吉台に向かうが、雨は強くなるし、路は交通渋滞でなかなか前へ進めない。(通常45分ほどであるが、この時は1時間半ほどかかった。) やっとバスターミナルに着いた。雨にどうしようかと思っていると、傘を数本持った人が近づいてきてにこにこしながら、「傘をお貸しします」と言って親切にしてくれるではないか。何のことはない。お土産屋の客引きの人で、店に案内して荷物を預かってもらって、身軽になって「天然記念物」秋芳洞(あきよしどう)の見学は中に入ると雨は関係ないのでゆっくり見学できた。
 再び小郡駅に戻り、津和野に行く。雨はまだ強く降っている。山の中腹にある宿舎に行くにもタクシーは大勢の行列だ。翌朝目覚めると雨は上がっていた。「山陰の小京都」と言われる城下町、文豪森鴎外の出身地、居住していた家などをレンタサイクルでのんびり散策(この頃はまだ見えていました)。山城(やまじろ)として知られる三本松城にも上がり、帰りのSL「山口号」の発車時間までのんびり過ごしました。改札を通りSL「山口号」のホームに行くと、子供たちと駅長がにこやかに記念写真を撮っている。SLの全面のステップにも乗せてもらえるサービスもあり、子供たちは大喜びです。子供たちには初めてのSL、私達には久しぶりのSLで、懐かしい汽笛も聞け楽しい旅になりました。

注1:SL「山口号」は「貴婦人」という愛称が付いたC−57型の蒸気機関車です。
注2:秋芳洞内の見所は、
 百枚皿:世界的にも知られている一群の畦石池からなる石灰華段
 黄金柱(こがねばしら):
 高さ約15mの巨大な石柱状フローストーン。秋芳洞のシンボル。照明を受けて黄金色に輝くみごとな石灰岩の柱である。余談話、この見事な黄金柱のそばには、秋吉台上にある公共施設に行くための、また、その施設利用者が洞内に入るためのエレベーターが設置されてあるので、大自然の息吹というか、驚異というか、生きている地球が作り出した自然の景観の中に人工構築物は似合わないのもしかたがない。
注3:三本松城・津和野の家並みの並ぶ盆地を見下ろす頂上にあり、今兵庫県朝来市にある竹田城のように城郭はなく、その威厳を示す高い石垣が残っているのみである。ここに行くにはリフトで途中まで上って後は徒歩で行くしかない山岳の城である。山陰の天空の城とも賞されている。
 

6.編集後記
                    上田 一裕

 わこさんの『健康道場』は、秋の奈良県の馬見丘陵公園へ行くです。今茨木童子さんの『私の小さな旅その6雨編』は、秋吉台(山口県)から津和野(島根県)の雨の旅のエッセイです。
 どうぞご期待ください。
 弥生3月は、1年のうち最も「いちご」の出荷が多い月だそうです。「いちご」といえばビタミンCを想起します。食物繊維やキシリトールが豊富ないちごですが、意外とカロリーが低めなので美肌効果・整腸効果を期待しながらもダイエット中でもお勧めの果物と
いえます。また、抗酸化物質でもあるアントシアニンは、紫外線が増えつつある季節に最適といえます。適量食して春の息吹を堪能されてはいかがでしょうか。
読者の皆様にはご自愛ください。
                            


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